はじめに
ゴールデンウィークの柔らかな日差しが差し込むリビングに、突然、一通の「書留」が届きました。
郵便局員の方から受け取ったその封筒の差出人を見た瞬間、私の胸の奥は喜びよりも先に、あの日の冷たい面接室の記憶で震えてしまいました。
今回は、前回の不採用による深い傷を抱えたまま、ハローワークでの諦め半分の応募から、予想外の通知が届くまでの「心の揺れ」、そして私なりの「書類選考を突破するための心構え」についてお話しさせてください。
【心の防衛線】「どうせ無理」と期待しないことで自分を守っていた応募の日
前々回の記事で書いた通り、ハローワークの職員さんと「春の繁忙期が落ち着くまで様子を見ましょうか」と作戦会議をしていた時、私は心の中で無意識に自分へ言い訳を作っていました。
「今はライバルが多すぎる時期だから」 「50代後半には厳しいタイミングだから、次もどうせ駄目だろう」
そうやってあらかじめ期待値を下げておくことで、再び不採用通知を受け取った時に心がボロボロに傷つくのを防ごうとしていた(心の防衛線を張っていた)のかもしれません。
けれどその日はなぜか、「せっかくハローワークに来たのだから、気になる求人に一つだけ挑戦してみよう」と背中を押される感覚がありました。
職種は、以前と同じ系統である会計年度任用職員の仕事。
案の定、応募は殺到しており、職員さんからも「若い方の応募もかなり多いので、厳しい戦いになりますよ」と、現実を突きつけられました。
「とりあえず、出すだけ出してみよう」 そう言って提出した書類のことは、その後半月も経つと、落選のショックを恐れるあまりに私の記憶の隅へと追いやられていました。
歓喜と恐怖。封筒を開けた瞬間に蘇った「あの面接の呪い」
そんな中で届いた、GW真っ最中の通知。
はやる心を抑えながら封を切り、中にあった「書類選考通過のお知らせ」という文字を目にした瞬間、部屋の中で声にならない声が漏れました。
待ち望んでいたはずの結果。
それなのに、素直に100%の喜びが湧き上がってこない自分がいました。
なぜなら、前回の面接で面接官から告げられたあの残酷な言葉が、まるで呪いのように胸の奥に深く突き刺さっていたからです。
「年齢不問とは書いたけれど、正直、現場は若い子が欲しいのも事実」
30人以上の応募から5人に残ったこれまでの努力も、真面目に積み上げてきた経験も、すべて「年齢」という数字一つでシャットアウトされてしまうのではないか……。
今回の職場も前回と同じ公的機関の系統です。
「また面接で同じような同情と屈辱を味わうのではないか」という不安が、せっかくの合格の期待を
瞬く間に追い越していきました。
なぜ50代後半でも書類が通るのか?私が実践した「3つの意識」
しかし、ここで立ち止まっているわけにはいきません。
冷静になって振り返ると、私は年齢の壁があると言われるこの50代後半という世代でありながら、ありがたいことに書類選考の通過率はかなり高いのです。
前回の面接でも、履歴書や職務経歴書の書き方を非常に褒められました。
なぜ、30人以上ものライバル(若い世代を含む)が殺到する中で、私の書類が選ばれたのか。
そこには、私なりに意識している「50代後半だからこそ書ける職務経歴書の工夫」があります。
その基本となる3つのポイントをご紹介します。
- 「何でもできます」ではなく「これなら即戦力です」に絞る あれもこれもと経験を詰め込むと、器用貧乏に見えてしまいます。応募先が最も困っている課題に対して、自分のどの経験がピンポイントで役に立つかを、職務経歴書の冒頭に3行で明記しました。
- 非正規・会計年度職員としての「調整力」をアピールする 正規職員と現場の間に立ち、業務を円滑に進めてきた「大人のコミュニケーション能力」や「丁寧さ」は、若い世代にはない最大の強みです。具体的なエピソードを添えてアピールしました。
- 「学び直す柔軟性」を言葉ににじませる ベテラン世代が敬遠される最大の理由は「プライドが高くて扱いづらそう」と思われることです。経歴書の中に「新しい環境のルールやシステムを素直に吸収し、周囲と協調して貢献したい」という謙虚な姿勢を必ず一筆添えています。
私たちのこれまでの年月は、決して無駄ではありません。書き方次第で、年齢は「重み」という強力な武器に変わるのです。
【面接へのカウントダウン】リクルートスーツの焦りと、諦めない心の証明
面接までの日数は、もう残りわずかしかありません。 不安を抱えたまま過ごした連休中、少し気分転換を兼ねて出かけたのですが、戻ってきていざ準備を始めると、現実の課題が次々と浮き彫りになってきました。
「ちょっと待って、まだ心も体も、面接の準備が何も整っていない!」
久しぶりにクローゼットから引っ張り出したリクルートスーツが、体型の変化のせいで文字通り「危険信号」を発しています。
フィジカル面での焦りも加わり、頭の中は大混乱です。
しかし、こうして面接を前にして心が激しく揺れ動き、焦りを感じていること自体が、他でもない「私がまだ、自分の人生を絶対に諦めていない証拠」なのだと、ふと気づきました。
本当に心が折れてしまっていたら、緊張も焦りもしないはずだからです。
今はまず、大急ぎでスーツに自分を合わせることから始めます(笑)。
そして、想定質問への回答を練り直し、最高の状態で当日に臨めるよう、できることを一つずつ積み重ねていきます。
年齢という数字に怯える戦いはもう終わりにします。
面接当日まで残り数日。
私の挑戦の進捗は、またありのままにこのブログでご報告しますね。



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