…あれ、人手不足ってどこ行ったの?
朝の静けさと、胸の奥の小さな期待
今日もいつものように主人を見送り、 家事をひと通り済ませ、 コーヒーを片手にパソコンの前へ。
このルーティンは、ここ最近すっかり“日課”になった。
ハローワークの求人検索を開く瞬間、 胸の奥がほんの少しだけ高鳴る。
「今日こそは新しい求人、出てるかな」
そんな淡い期待を抱きながら、 右手は自然とマウスに伸びていく。
画面を見た瞬間、期待はしぼむ
でも、画面を開いた瞬間、 その期待はあっけなくしぼむ。
時期をずらせば有利な求人が出ると思っていた。
でも、そもそも 新着求人が少なすぎる。
テレビやネットでは毎日のように言われている。
「日本は深刻な人手不足です」
……なのに、求人画面にはその気配がまったくない。
人手不足って、いったいどこの国の話なんだろう。
地方だから? 50代だから? それとも…
地方だからなのか。 時期が悪いのか。
それとも、50代が応募できる仕事が少ないだけなのか。
そんなことを考えながら、 右手だけは新たな職場を求めて求人欄をスクロールしている。
「求められているのは若さなのか、経験なのか、それとも体力なのか」
どれも少しずつ足りていない気がして、 ため息がこぼれそうになる。
焦っても仕方ない。これは“気持ちの持久戦”
でも、落ち込んでばかりもいられない。
焦っても仕方ないし、 落ち込んでも求人が増えるわけじゃない。
だから私は、いつものように自分に言い聞かせる。
「焦っても仕方ない。これは気持ちの持久戦だ。」
今日の求人は少なかった。でも、明日は分からない
パソコンを閉じると、部屋の静けさが戻ってくる。
今日も求人は少なかった。 でも、明日はもう少し増えているかもしれない。
そんな小さな希望を胸に、 コーヒーの残り香を感じながら、 私はゆっくりと椅子から立ち上がった。



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