ブログの準備を進めながらも、私は毎日のようにハローワークの求人を検索していた。 やっぱり確実な収入がほしいし、何より── 私は社会とつながっていたい。
外に出て、人と話して、働くことで自分の存在を感じてきた。 その習慣が急になくなると、心にぽっかり穴があいたようだった。 ずっと家にいる生活は、どうしても性格に合わなかった。
◆仕事を辞めた途端、私の“女子力”は急降下した
仕事に行かなくなってからの私は、驚くほど自分の容姿に無頓着になっていた。
- 毎日ノーメイク
- 髪はぼさぼさ
- 外に出る予定もないから、鏡を見る回数も激減
そんなある朝、ふと洗面所の鏡をのぞいた瞬間、私は息を呑んだ。
──誰、このおばちゃん?
お肌の手入れをサボっていたせいで、どう見ても“60代の疲れた人”にしか見えない。 さらに追い打ちをかけるように、この数週間はパソコンの前に座りっぱなし。 動かず、お菓子ばかり食べていた結果──
(…察してください)
「やばい。やばい。これは本当にやばい。」
鏡の前で固まったまま、心の中で何度もつぶやいた。
◆“女でいることを諦めたくない”という気持ちが、私を動かした
それでも、胸の奥に小さな声があった。
女でいることを捨てたくない。 少しでもきれいでいたい。 自分を諦めたくない。
その気持ちに背中を押され、私はお気に入りのフェイスパックを取り出し、そっと顔に貼った。
ひんやりとしたシートが肌に密着した瞬間、 心まで少し引き締まった気がした。
◆固まった体をゆっくり動かしながら、私は決めた
パックを外した後、思い立ったようにストレッチを始めた。 固まった体がぎしぎしと音を立てるようで、ちょっと笑ってしまう。
「三日坊主になりませんように」と祈りながら、 一つ一つ、ゆっくり体を伸ばしていく。
そして、心の中で静かに言った。
──よし。ここから立て直そう。
その瞬間、小さな決意が胸の奥で確かに芽生えていた。



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