私の尊敬する人。浅田真央

50代の暮らしと心の整え方

「尊敬する人は誰ですか」と聞かれたとき、多くの人は父や母、あるいは歴史上の偉人の名を挙げるだろう。 けれど私の答えは、いつだってひとつだ。

浅田真央。

その名を口にするだけで、胸の奥が静かに震える。

13歳の衝撃──天才の出現を見た日

初めてテレビで13歳の浅田真央を見たとき、私は思わず息を呑んだ。
あの細い身体のどこに、あれほどの技術とスター性が宿っているのか。
リンクの上で光をまとうように滑る姿に、私は確信した。

「世界の頂点に立つ子が、ついに現れた」

伊藤みどりさんの引退後、スケート観戦から離れていた私の心を、彼女は一瞬で連れ戻した。

試練の連続… それでも彼女は一度も言い訳をしなかった

絶頂期に迎えたオリンピック。
年齢制限で出場できなかったあの悔しさ。
次こそは、と願った大会では、宿命のライバル、キム・ヨナが立ちはだかった。

日本のマスコミは、なぜか彼女に厳しいコメントをした。
不利なルール変更もあった。 それでも彼女は一度も文句を言わなかった。

ただ黙々と、 ただひたすらに、 自分のスケートを磨き続けた。

その姿に私はいつも“侍”を重ねていた。
かわいらしい見た目とは裏腹に、彼女の内側には“侍”の心が宿っていた。

転んでも、転んでも、立ち上がる人

トリプルアクセルに挑み続ける姿。
転倒しても、涙をこらえて立ち上がる姿。
難易度を下げればメダルは確実なのに、彼女は決して妥協しなかった。

「自分にとっての最高の演技」 それだけを求めていた。

そして私は、彼女を見るたびに自分を見つめ直した

真央ちゃんの滑りを見るたび、私はいつも自分の生き方を反省した。
些細なことでも「できない理由」ばかり探して、言い訳をして動かない自分。
そんな自分に、彼女の姿は静かに問いかけてくる。

「あなたは、本当にそれでいいの?」

彼女がリンクに立つだけで、胸の奥にしまい込んでいた感情があふれ、理由もわからないまま涙がこぼれた。 なぜだろう。 彼女の滑りには、私の心の奥に直接触れる何かがある。

転んでも立ち上がる姿。 孤高の道を歩む覚悟。 努力を積み重ねる強さ。

そのすべてが、私の人生に光を差し入れてくれた。

年齢なんて関係ない。努力する人は、永遠に尊敬される

「自分の子どもでもおかしくない年齢の人を尊敬しているなんて」と思われるかもしれない。
でも、年齢は関係ない。

努力する人、孤高を貫く人、 そして何より、 自分の信じる道を歩き続ける人。

浅田真央は、私にとって一生の尊敬の対象だ。

今、彼女はコーチとして新たな道を進んでいる。
いつの日か、生徒の中から彼女の背中を追う“第2の浅田真央”が現れることを、心から願っている。

あなたにも、人生を照らしてくれた存在はいますか。

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